地域・社会

2009.09.04

321 女によって地域は変わる

 新聞の書評欄で発見した森まゆみさんの本。

 http://www.basilico.co.jp/book/books/9784862381446.html

 ここに書かれている松場登美さんは、私が1年間島根県に住んでいた時、お世話になった方。

 登美さんというよりは、そのご家族や、集落全体にお世話になった。

 すでに、『ガイアの夜明け』や『ソロモン流』で取り上げられ、国土交通省による観光カリスマにも選出されている全国区の存在なのだけど、やはり活躍を見られることはうれしい。森まゆみさんとのおつき合いも、前々からおありだった。

 島根に移り住んだ時、私は24歳だった。手伝っていた美術作家が登美さんのご主人と同級生だったこともあり、松場家には頻繁におじゃましていた。最初はお客さんとして。途中からはお客さんをお迎えする側としてお料理のお手伝いなどもした。

 ど田舎と呼べる、500人ほどの集落を盛り上げているのが、三重から移り住んだ嫁である登美さんたちだったことが興味深かった。もう一人、キーパーソンとなるような女性も東京から嫁いだ人だった。

 独身で、自分のことばかり考えていた薄っぺらな私は、「母」をしてなお精力的に対外活動をしている「女」の先輩たちに圧倒された。

 若さにあぐらをかいていた強気の自分だったけど(「自分の表現を見つけたい」とか、「島根でひっそり子宮内膜症の手術を受けちゃおう」とか考えていてなかなかたいへんでもあったが)、登美さんたちの前ではまだまだ自分は小さいなあと思った。

 私が一大決心をして「島根へ行く」と言った時、ほとんどの友達は「大丈夫?」と心配した。私にとっても、大都市・東京から過疎地・島根への移動には不安もあった。ところがユニークな人たちとの出会いに田舎の負の面はほとんど感じず、生活は刺激や発見に満ちていた。

 東京から愛知に戻る前に、ワンクッション、島根での生活があったおかげで、地方でも(だからこそ)豊かに暮らせる、もう一度生まれ育った土地を愛してみたいという気持ちが確かなものとなった。

 そして、「女」によって地域は変わるというロールモデルをしっかりと見せてもらった。

 忙しい1年間で、結局世界遺産登録前の石見銀山へも行けなかったけど、そのうち再び訪れてみたい土地。

 東京から引っ越したばかりの夏に見上げた、満天の星の美しさは今も忘れられない。

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 以下、「嫁ぐ」ってどういうことか感じさせてくれた記事等々。

 ☆わかりやすかった朝日新聞の記事(5年前のものなので申し訳ないです)。 

 http://doraku.asahi.com/hito/runner/070119_02.html

 ☆登美さんの<出版にあたって>という文章。

 http://www.gungendo.co.jp/event/090921/index.html

 ☆登美さんのブログ(更新されてないようですが、力強い文章)

 http://takyo-abeke.sblo.jp/

 ↑メタボと書いてあったけど、かつての大吉さんは、本当にかっこよかった!

 あの頃あの場所で出会ったお子様たちも、すっかりオトナなんだろうなあ。。。

             

           

          

   

                       

             

                            

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2009.07.02

288 知らなくても済んだこと

 久しぶりに、ここで頭をまとめずにはいられない衝動に駆られ、子供を寝かしつけた後、パソコンに向かっている。今私にあるのは怒りと悲しみ・・・

 まずはこの記事を読んでください。「ケニア人留学生失跡」に関して、中日新聞より。

 http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009070202000255.html

 やはりこういう事態が起こってしまったか、という気持ち。

 今年の正月、実家で恒例の箱根駅伝を観ながら、留学生について家族で話した。私が「形を変えた人身売買ではないか」と言ったら、夫が賛同した。夫とは極論めいた話(私の中でのタカ派的側面)になると賛同することが多い。対して、いかにもハト派の母や妹は「留学生本人や家族がそれを望み、暮らしも良くなるのならいいのではないか」と言った。母や妹の意見はもっともだが、私がモヤモヤしてしまったのは、走ることが速いこと=すぐれたこと、という価値観(日本の商業主義に付随するもの)を、ケニアの人たちの生活に持ち込むこと自体が気に入らないと思ったから。

 知らなくても済んだことをムリヤリに知らされてしまうことは、たとえその人たちの暮らしが豊かになったとしても、何か決定的なものを失わせてしまう結果になるのではないか。

 一面的な価値観を高圧的に押し付けるような日本の傲慢さ、さらには、それが傲慢だとすら気づかない人たちに対し、やるせない憤りを覚える。

 問題となっている留学生については、テレビで姿を観たことがある。

 昨年全国優勝した豊川高校は、私が住んでいる市の隣の市にあり、中学時代から存在を知っていたような地元の名選手も活躍している(その活躍は素晴らしいことだ)。

 優勝時の、京都の陸上競技場でのインタビューで、この留学生はマイクを向けられても日本語がうまく話せなかった。その姿を痛々しく思っていた。

 野生動物のように彼女が走って逃げたとしても、日本は彼女にとって外国である。

 今、どこで何をしているのか、とても心配。

 目の前で去っていく彼女を、なぜ止めることができなかったのか。

 未成年の少女を放り出してしまうこと(退学処分にしても、車に乗らず逃げ出したことにしても、学校から去っていったことにしても)が、どれほど危険なことか、なぜ教育に携わる者にわからないのか。わかっていたとして、責任をなぜとれなかったのか(なんとか保護して、責任を果たして欲しい)。

 多感な時期、ケニアから連れてこられ、まったく異なる日本の社会や学校に放り込まれ、走って結果を出すことでしか評価を得られないような状況。

 いくら学校側が精一杯フォローしていたとしても限界はある。

 彼女の本当の孤独を理解することは誰にもできない。

 このまま祖国に戻るわけにはいかない、と思い走って逃げ出した彼女の深い悲しみ。

 頭や心を整理することもまだ難しい年頃だと思う。

 彼女はまだ子供なのだ。

 彼女を守ってやるべき大人の中に、自分も含まれていたような気がしてならない。

 問題を感じながらも惰性に流されていた陸上関係者も目を覚ますべきだと思う。

 熱狂の前に、自分たちの傲慢さを恥じなければならない。

 結果がすべてなのではない。結果を生む前に、生きながらにして損なわせてしまうことがあることを知らなければならない。相手は未成年なのだから。いかようにも変わりうるやわらかい時期、表向き幸せなことが、真に幸せとは限らないのだ。

 異国の人間の人生を踏みにじるということの重みを、この問題に限らず、日本は真摯に考えるべきだと思う。

            

               

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2009.05.29

269 向山フォレスタ

 地元ネタで恐縮ですが、6月1日にグランドオープンする、向山フォレスタの内覧会に行ってきました(時間的にやむを得ず子連れで・・・)。

 こんなところ☆ http://www.mukaiyama-foresta.com/

 この施設の社長さんが大学の先輩にあたり、6年前、地元のOB会で知り合い、以来お世話になっています。二度の出版時やスロータウン映画祭等々、地元での人脈はこの方を中心に広がって(広げていただいて)ます。

 向山フォレスタの施設コンセプトは、「ライフスタイルをデザインする」とのことですが、私がこの施設を自信持ってお薦めするわけは、社長の石川さんには、ズバリ、ライフもスタイルもあるから!

 結婚式場も、フィットネスクラブもプールも中日文化センターも、会員になったり、機会がないと入れないけれど(どなたでも入れるカフェについては末尾に書きます)、地元において、もしもそれらの「機会」をお考えの方は、ぜひとも向山フォレスタをお薦めします。

 ライフ、リビング、ボディ、コミュニケーションの4つのデザインサイトからなる施設のうち、まず最初に伺ったボディサイトは、プールも更衣室も細部までデザインがおしゃれで(シックな外観やエントランスからしてスポーツクラブっぽくないグレード感・・・詳しくないので機能面のコメントができなくてすみません)、観覧席にはアートの展示があり、全体にわたり、気持ちの良い空間でした。向山フォレスタの立地自体、市内では梅や桜で有名な公園のすぐそばなので心地よい。公園を使ったノルディックウォーキングなども今後展開していくそうです。

 その後伺った結婚式場も、予想以上に素敵だったよ。http://www.rouge-ardent.net/(このHPより、実際の空間の方が良かった。・・・平日はランチ営業も行われていく予定だそうです)

 建築中なのは知っていたけれど、高台の土地をどんな風に活かすのかな?と興味津々で伺ったら、想像以上に開放的な空間でした。

 特にチャペルは、生花がふんだんに飾ってあったこともあるけれど、窓から覗く水辺や緑に「南国リゾートのテイスト」が確かに感じられ、パーティ会場部分も、丘の上に位置するガーデンも、厳かさとカジュアル感のバランスがちょうどいいように思いました。

 うーん、うまくお造りになったなあというのが率直な感想。

 思わずスタッフの方に「素晴らしいですね。下の世代に宣伝します」と伝えたら、「下とは言わず、何度でもどうぞ」というジョークで返され、笑いました。

 結婚式場のお仕事に携わりたい方の気持ちってわかるよなあ。みんなニコニコしてるもんね。

 途中、予想通り庭を息子たちが駆け巡ったりしてまいりましたが(途中はぐれて「おかあさーん!」と大声で呼ばれるし)、そのくらい開放的でした。子連れでの結婚式~披露宴は、退屈する子供をどうあやすか困ってしまうけれど、緑のお庭があるゆったり感は、ありがたいと思う。

 昨年おじゃました、ココラフロント(ホテルアークリッシュ豊橋)の内覧会もそうだったけど(3月には弟の結婚式&披露宴でお世話になりました)、やはり地元を代表する施設の内覧会には、先方のご了解をいただいた上で子供が希望する限りは連れて行きたいものです(今回も行く気まんまんだった)。

   

 フィットネスクラブ~お花屋さん(パリの街角にありそうなイメージhttp://www.peu-connu.net/)~結婚式場と巡ったあとは、お茶をいただきにカフェ・プロンジェへ。http://www.wr-salt.com/amondans/news.html

 こちらは、一ヶ月前に社長さんにご馳走していただき(ブログに書いたね)、その後友達とも伺ったけど、市内にある『アモンダン』http://www.wr-salt.com/amondans/というフレンチレストランが出店したカフェ。アモンダン自体何度か伺っていたので、カフェへの展開も楽しみにしていたけれど、アモンダンよりカジュアルに、でも、本場フランスの味をちゃんと楽しめるお薦めのカフェです。

 例えばランチは900円か1500円で選べるのですが、前菜・メイン・デザート・ドリンクの中から、前菜かデザートいずれかのチョイスができるのが900円(メインは肉か魚か選べる)、フルコースでお願いすると1500円という仕組み。これだけでも十分お得なのに、驚いたのは、数多くのドリンクメニューの中から、アルコールを選んだとしても同じ値段だということ。車で行く人が多い場所だとは思うけれど、私はアルコールを飲むために歩いて行こうかとまじで思ってしまった(自転車なら行ける距離感・・・校区ではないけど、長男たちの学年は春の遠足ですぐ目の前の公園まで歩いて行った)。

 なんかねー、飲みたくなるカフェなんです!

 フランスにはパリに1週間、南フランスに3週間滞在したことがあるけど、南フランスで泊めてもらった友達がフランスのテレビ局でカメラマンをしていた関係で、そのテレビ局の方々とランチを共にしたことがありました(実はその時、フランスのドラマにも出演しました。「ロートレック美術館」で演技:笑)。友達の仕事仲間の方々は、昼間からカフェというか食堂みたいなところで、ふつーに赤ワインで乾杯してました。その時の、カジュアルなビストロっていうのかな?その雰囲気やお料理に、プロンジェは近いです。おいしい食事と楽しい会話があって、心地よい空気に、自然に飲みたくなる!というような・・・(まあ、私がお酒好きってのもあるけど)。

 いつかぜひ昼間から飲みたいものです(飲めない友達、車で乗せてって~という場所:笑)。この日は、たまたまケーキを運んでくださったシェフの方にもご挨拶できて感激。実は、アモンダンがオープンする前、シェフのおばあちゃまと公園でお話したことがあり(「フランスから帰ってきた孫がお店をオープンするんだよ」と教えてくださった)、その偶然をいつかご本人にお伝えしたかったのです。

 社長さんもシェフもそうだけど、東京や海外で学んだ人たちが、地元において花を咲かせる姿を見るのは嬉しいし、励みになる。優秀な方々が外部にばかり流出するのではなく、地元を盛り上げて欲しいですよね。

 冒頭の、社長さんに関して、ライフもスタイルもある!と断言したのは、お子さんが4人いらして、仕事も家庭も地域活動もがんばってるから(早朝ジョギングも自然になさっている)。私が地元において、「こんなステキな人が豊橋にいるんだ!」と感動した人なのです。器が大きくてお洒落でやんちゃ。そして、ホスピタリティの人。あまり書くと個人情報に触れるので控えるけど、奥様も本当に素敵な方(この日、スターをお見かけしたような気持ちでご挨拶したかったけど子供に追われて叶わず残念だった)。社長さんが素敵であればあるほど、私は奥様を本当に尊敬する。子供や家庭を第一にし、ただ支えるのではなく、能ある鷹は爪を隠すという姿勢、子供が大きくなった今、表にお出になる潔さに感服します。10年先を行くご夫妻・ご家族から、学ぶところ大なのです。

 たまたま社長さんのお母様にはお目にかかれたので、ご挨拶しました。偶然夫の高校時代の同級生という弟さんも含め、男の子3人をお育てになった方。母としての大先輩に頭が下がりました。

 この日は、受付から、目の前に派手なチェックのスーツを着た人がいるなあ、待てよ?このヒゲ見覚えあるなあと思ったらお世話になっている美容師さんで(ちょうど一週間前、ベリーショートにしていただいた)、その偶然にも笑いました。

 狭い豊橋において、ライフを楽しくしていくこと。そして、そのライフは確実に次世代へとつながっていること。地域の今に責任を持つことは、未来にも責任を持つことだと思います。アニキとはふざけながらもついつい真面目に語ってしまうけど、自分の道をやんちゃに冒険しながらも、ある面ではちゃんと地域の大人としての役割を果たしたいなあと思っています。

 単純に、LOVEを歌う人はLOVEのある人でいて欲しいように、LIFEを謳う人はLIFEをちゃんと持っていて欲しい。これは私自身、そうありたい。

 てなわけで、向山フォレスタ。よろしくお願いします!!

      

            

              

             

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2008.10.29

170 スロータウン映画祭

 今週末、11月1日(土曜)から、地元豊橋市で、「とよはしまちなかスロータウン映画祭」というイベントが行われます。

 街なかに活気を取り戻そうと始まった映画祭も、今年で7回目。

 豊橋市は、昔は駅周辺に映画館がいくつかあったけれど、次々と閉館されて、今ではシネコンのみとなってしまいました。さみしい。

 上映される映画のラインナップは、毎年色々試されてきたけれど、今年は不朽の名作ぞろい。映画でも小説でも、文化が文化ではなく、消費になってしまっているような最近では、結局古典に立ちかえることが、最も安全かつ、粋なのかな?という気がしないでもない。

 伝統と冒険。

 映画祭の関連イベントでは、過去にクレイジーケンバンドがやってきたり、昨年は宮台真司さんと地元出身の園子温監督とのトークイベントがあったり、と、なかなかすごいことも行われています。

 地元における、「この人おもしろいなあ」とか「この人、オシャレだなあ」と思う出会いは、ほとんどこの映画祭から始まっています。

 私は、昨年から理事をしています。と言っても、会合が平日の夜なので、全く参加できず、申し訳ない思いです。せめてもの償いと思い、地元新聞に書いた『ローマの休日』の映画評です。

 <東愛知新聞10月25日掲載分より>

 http://www.slowtown.info/news/h_aichi.php#

 これ、急に依頼され、締め切りまで予定が詰まっていたので、その日のうちにDVDを観て、書きました(結果的に、その週は子供が風邪で倒れ、翌週は私が風邪で倒れたので、早めに書いてよかった)。

 私も、16日の午前は、お手伝いに参加予定です。

 一作品500円(前売り)とお値打ちなので、よかったらぜひ、足をお運びください。

 ☆スロータウン映画祭HP http://www.slowtown.info/

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 以下、最近の備忘録

 26日:浜名湖でもらったタコでたこ焼き。

 地元のイベントにて、和歌山県世界遺産センター主任、速水盛康さんの講座、『世界遺産熊野と豊橋 そのつながりと魅力を語る』を聞く(高野、吉野と出かけ、熊野は今最も行ってみたい場所のひとつ。サービス精神満点で、最高に楽しい講座でした。加えて語るべきふるさとを持つ人って幸せだなあと改めて思った)。

 27日:市の幼稚園協会主催の講演、南修治さんの『愛されて育つ』を聞きに行く(子育て関連の講演は苦手だが、母の会の委員は原則全員参加、ということで、バカ正直に出かけた。ところが同じ園での参加者は、なんと二人だけ・・・(トホホ)。園長先生と隣で色々お話しました。南さんからは、大切な言葉をたくさん受け取りました)。

 その足で立ち寄った友達から松茸をいただく。夜は松茸の炊き込みご飯とお吸い物と網焼き(すだちがなかったので、ゆずをかけて)。翌日も炊飯器と部屋に松茸の幸せな香りがのこっていた。

 28日:幼稚園の自由参観(すっかり忘れていて、前夜たまたま友達から教えてもらった)。風邪のためこなせずにいた予定がいっぱいあったので早々に引き上げたら、その後、給食時に次男が頭をぶつけ、大勢のお母さんたちの前で大泣きしたそう。

 夜、長男の柔道。いつも女の子に負かされ、泣いてばかりの3年生の男の子が急に強くなっていてびっくり。柔道は、見学していても、古武術的な力学というか、とても勉強になる。

 29日:会社のイベントのため、夫に弁当を作る(650円の弁当が頼めるのだが、その分のお金でおにぎりの依頼があり・・・)。鮭と梅干しのおにぎりでOKとのことだったが、レンコンとにんじんのきんぴらと卵焼きとブロッコリーを入れておく(単に自己満足)。おにぎりをにぎりながら「アナタ愛してるわ♪」とは思わず「いつもすみません」と思っている自分あり。加えて、「がんばっておにぎり作るからまた外に出させてくれ」と願っていた。まさにギヴ&テイク、うーん。

 その他、若者向けの講演の依頼があり、検討中。写真家桑嶋くんたちのプロジェクトの依頼分のお仕事は終了。小説再開(しかし小学生は今日昼に帰ってくる・・・ヤレヤレ)。

 今読んでいる本は叶恭子、『トリオリズム』。スケール感、ゴージャス感が桁外れだけれど、本質的・本能的な部分で共感するところ大。

 前回書いたSくん。昨日家に寄ってくれたので改めて褒めたら、「学校でもみんなの前でパチパチパチって拍手してもらった」とうれしそうだった。大人でも子供でも、褒め・褒められる場面では大いに褒め・褒められるべきだと思う。そして、自信につなげていって欲しい。家庭でも実践できるように、がんばろう(対子供はできてるんだけどねえ、対夫が:笑)。

 忙しい、けど、風邪が治ってうれしい。

                      

               

             

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2008.10.09

162 兄弟の風邪から日本をおもう

    
 結局、長男は、夜になってまた熱が上がり、参観日の今日も、お休み。
 初めての「学級懇談会」ってのにも興味があったんだけど、残念。
 次男も昨夜はまだ38度くらいあったのに(朝は下がった)、「幼稚園に行きたい!」と言い張り、上機嫌で出かけていった。
 次男は、風邪菌とのたたかいに勝ったようだ。
 病気になっても、あまり「ぐったり」とはならない兄弟だが、それでも辛そうな姿を見ると、この状態が続いたらどうしよう?悪い病気だったらどうしよう?と毎度思ってしまう。
 そして、ちゃんと快復してくれると、子供の身体の生きる力の方が勝ったんだ、ということに感謝したくなる。
 なかなか治らない病気とたたかっているお子さんたちもいるわけで、元気になるということは、本当にありがたいことだし、大人でも子供でも、余剰分のエネルギーは、世のために活かさなくちゃと思う。

 参観日までに次男の熱が下がらなかったらどうしよう?としばし悩んでいた(結局長男がダウンしたわけだけど)。
 夫は、どうしても外せない予定があって会社に行かなければならない。
 実家の母は仕事で忙しいし、ひょいと預けるには遠い。市内に住む義母にお願いしようかと思いながらも(事情があって、今までお願いしたことはなかったけど)、義母は入院中の義父の世話に毎日出かけている。近くに住むいとこ、友達、しかし彼女らにもそれぞれ子供がいて、その子に風邪をうつすわけにはいかない。登録したまま利用したことのないファミリーサポートセンターはどうか?いっそ、次男を熱のあるまま学校に連れて行こうか?などなど・・・(次男の看病で参観に行かない、というのがシンプルだけど、なんとか行ってやりたいと思うから悩む)。
 こんな時、母一人に圧し掛かる、現代の育児事情のたいへんさをひしひしと感じる。

 甘いと言われればそれまでだけど、私の仕事は進まずにいる。

 昨年の今頃は、『ダリア』の追い込みをしていたけれど、子供の行事との兼ね合いでたいへんだった。1年1作を目標に、なーんて思っていたけれど、今年は、小学校1年生と幼稚園児との時間がうまくかみ合わず(1年生は早く出かけ、早く帰ってくる。幼稚園児は遅いバスのコースなので、遅く出かけ、遅く帰ってくる)、結果、私自身が日中創作にかける時間の確保が難しくなった。行事も、小学校と幼稚園との両方に出かけなければならなくなったわけで、思った以上に負担がある。

 たまたま、前に紹介したレイチンも、『ワーキングマザー』と題して書いていたけれど、仕事と育児の両立が、ここまで困難な日本はヤバイと思う。

 ☆レイチンの文章も、そこからつながっていく「マドレボニータ」のオフィシャルブログも興味深かったので、よかったら・・・

 http://ameblo.jp/reinapark/entry-10148814078.html

 大学の卒論で少子高齢化のことにも触れたけれど、94年の段階で憂いでいたことが、何も解決されていない。①高齢化(社会における労働力が減る)→②女性の労働力も必要→③女性が子供を産みにくくなる→④ますます少子高齢化が進む→①に戻る

 この悪循環を断ち切るために重要なのは、「働く女性が子供を育てやすいように、受け皿をつくる」ということであるのは明白なのに、それがなかなか難しい。

 「女が仕事をしたがるから、ニッポンはダメになったんだ」みたいなことを言うオッサンがいるけど、いやいや、自己実現とかそういうレベルではなく、女も働かなくちゃ、国を支えられない危機に、とっくに突入してるんだよー!と言いたい。

 社会構造や企業の変革というより、結局のところ、男性の意識をどう変えていくか(変えてもらうか)という問題なのだと思う。

 社会を動かしているのは、日本の場合、まだまだ男なのだ。

 少子化問題に関して、よく引き合いに出されるスウェーデンは、もうだいぶ前から、女性議員が多くを占めているというのに。

 構造的なアプローチが先か、意識改革が先か、いずれにしても、簡単ではないし、時間がかかることだけど、世の女性たち、お母さんたちが、声をあげることは絶対に必要。まずは身近な家の中で、自分の子供に伝えていけば、子供の代には少しは好転するはず。分かりやすい例で言えば、お父さんも自然に料理する家であれば、そこに育つ子供の意識は昔のニッポンとは変わっていくわけで・・・。

 『ダリア』を書く時調べた様々な本にも、「これからの時代、女性の自由をどう確保するかが重要」とあった。

 昔と思えば大いに自由を得ている日本女性だけれど、まだまだ。

 ワガママと自由を履き違えてはいけないけれど、女性の尊厳、母親の尊厳を守るための自由を叫ぶことは、大切だと思う。未来の子供たちのためにも。

 以上、朝の論文?でした(失礼しました~)。

                

         

               

                  

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2008.08.30

146 内覧会 

 ☆今日は添付URL多いです。気の向くところをクリックしてご覧ください。   

 地元の駅前に新しくできた、複合施設ココラフロント内のホテル『アークリッシュ豊橋』の内覧会に出かけた。

 こんなところ・・・http://www.arcriche.jp/

 このHPで見るより、もっとグレードが高くて、空間もとても気持ちよかった。

 建物全体の構造もおもしろく、特に私が気に入ったのは、3階のレストラン&ガーデン。街なかにある、洒落たホテルの空間だけど、どこかご邸宅(ハワイ辺りの)のホームパーティに参加しているような居心地の良さがあり、たゆたう風の中、音楽を聴きながらワイン片手にいつまでも談笑していたい、そんな場所だった。

 ホテル内のあちこちに飾られている生花も、珍しい花や凝った色づかいのものが多く、確かに、今までの地元にはない空間となっていた。絵画や彫刻や古書のディスプレイなども・・・。

 そもそも、内覧会にご招待いただいたわけは、2年前、このビルの建築中に開かれた「豊座」という駅前再開発の勉強会&意見交流会にメンバーとして参加していたから。地元において、もの書きのような肩書き(というほどでもないけど)があると、そういった会からもお呼びがかかる(呼んでくださったのは、アニキと慕っている大学のOBさん)。

 地方のそういう会合に女性が出ることは少なく、さらに育児真っ盛りとなるとぐんと減るのだが、だからこそ声を届けたい気持ちもあって、友達からリサーチした意見も携え、参加していた。こんな感じ・・・(2006年12月の地元新聞の記事)。お世話になった友達さま、改めてありがとうございました。

 http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&categoryid=1&id=16851

 晴れて内覧会。

 私は、内覧会とかレセプションとかいう類が大好き。お店でも、アートの展覧会でも、お披露目のその日は、会場が活気と希望に満ちていて、ニコニコした人たちに囲まれて過ごすのは嬉しいし楽しい。

 結婚式を筆頭に、「おめでとうございます」って声をかけられる場所って幸せだよね。

 金曜の午後5時~8時の開催だったので、子連れで出かけるつもりだったけれど、たまたま、前日からの豪雨の影響で夫が会社に行けず(電車がストップしていて)、タナボタ的に夫に子守りをお願いし、最初の1時間半は知り合いたち(上記のアニキたち地元映画祭の面々。いちおう理事でして・・・と言っても役立たずですみません。http://www.slowtown.info/)と悠々と見学できた。

 しかし、夫も元々、7時に駅前待ち合わせの飲み会があったので、途中会場を抜け出して、駅で家族と待ち合わせ。夫から二人の子供を引き取り、後半は子連れで会場を回った。

 ほんの少しの間でも手ぶらで(単体で)回りたい気持ちは、育児中のお母さんには分かっていただけると思う(とはいえ、バッグは雨に備え子供の着替えでぎゅうぎゅうだったし、まだ降ってないのに傘を握り締めていた)。

 ま、そんな面倒なことまでして行かなくても・・・とも思われるけど、やっぱり、育児中でも好奇心は止められないし(子供も行きたがったし)、参加できるもの、それなりに関わらせていただいたものには、できる限り参加したい。

 前半は建物の隅々まで眺める余裕があったけど、後半は、子供相手に予想以上に苦戦。

 はーっ、やっぱり高級っぽいホテルはうちの子には無理!

 前半、我が子が喜びそうな場所としてチェックしておいた最上階のレストラン&バー。

 新幹線や電車が見えるのだけれど、気づいたら、大きなワイングラスを手に取っている!

 会員制のラウンジに移動したら、移動途中のスロープで、長男が「前方回転受け身(←柔道)やってもいい?」と言い出し、それを制している間に次男がゴロン。

 高級そうな和室でも、「でんぐり返りしたい」と言い(これはもう、畳やマットを見た時の無条件反射)、それを止めたら掘りごたつに次男が落ちて擦り傷。

 「もう帰るからね!」と半泣きになりながらも、その順路は客室に向かうもので、やむなく小・中・大(スイートルーム)と見学しました。そこでも息子たちは「ベッドで寝たい」・・・。

 クッタクタでした(とはいえ、人の少ない時間帯に回ったので、さほどご迷惑はおかけしておりません)。

 子連れのハンディはあっても、森田恭通さんhttp://www.glamorous.co.jp/の、ガス灯(森田氏デザインのシンボル)への点灯イベント(本人登場)は見れたし、子供たちがケーキをいただいている間、「意地でも」って勢いでビールも飲んだし、豊座の頃お世話になった社長さんや総支配人さん、総合プロデュースの北山創造研究所http://www.kitasou.com/index2.htmlのKさんにも再会できたし、実り多い時間でした。

 子連れの参加者ももっと多いかと思ったのに、意外に少なかった。

 外国のこういうレセプションだと、奥様連れ、子連れがもっと多そうなのに、なんだか、それはそれで日本を表しているようでちょっと寂しい気もした。

 男の方、もっと奥さんも外へ出しましょう。奥さんも、遠慮なく出ちゃいましょう。未来をつくる子供たちにも、華やぎの場を体験させましょう。

 ヘロヘロになりながらバスで自宅に戻る(タクシーに乗っちゃおうと思ったら、兄弟がバスだと言い張り、しかし中では「ブザーをオレが押す」のケンカに加えて、次男が「オレだってお金が払いたい!!」と号泣・・・幼稚園児は残念ながら無料だからね)。

 振り返ると、男子トイレやバスで、周りのお客さんが温かく見守ってくれていたのが嬉しかった。

 内覧会で華やいだ新ビル。

 この華やぎができるだけ長く続きますように。ビルの発展も願っているし、この場所が華やぐような街(活気がバロメーターになる気がする)であればいいなあと思いました。

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<おまけ>

 帰宅1時間後、友達から届いたメール(原文ままではない)。 

 <ゼットン社長と、伊原剛志さんと、デザイナーの森田さんが豊橋で飲んでるらしく、    誘われたんだけど、今から出てこれない?>

 わはははは。

 「さっきまで、そこにいたよ!森田さん見たよ!けど、ダンナが飲みに出かけてるから出れない~~」

 行ってみたかったけどね。独身時代なら迷わず参加したけどね。

 誰だったら子供を置いてでも出かけたかなあ?と思いながら眠りにつきました。

 あ、北島康介だったら、子供を起こしてでも行ったかな(笑)。

   ☆ココラフロント http://www.cocolafront.jp/

   

                

            

             

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2008.04.12

86 大らかに暮らしたいね

          
 3月末、町内の神社で、新入学児童に向けてのご祈祷があり、参加させてもらった。
 思ったより本格的なもので、なおらいまでいただき、お世話してくださった氏子総代さんや、おじいさん、おばあさんに感謝感謝の半日だった。
 その時撮った写真ができました、という電話をいただいて、午前中、自転車で氏子総代さんのお宅へ。
 この辺りの地主さんらしく、街なかなのに、広々とした、田舎の農家みたいなおうちだった。
 居心地が良くて、玄関先に腰掛けて、おじいさんと長々とお話しする。
 あー、田舎っぽいおうちや、おじいちゃんって、ほんと大好き!と思いながらダラダラ話す(我が家は今工事中で、工事好きな息子たちは夫と共に作業を見ながら留守番)。
 引っ越してきてもうすぐ4年という、まだまだ新参者の私たち一家にとって、地域の子供たちを温かく見守ってくださる長老の方々の存在は、本当にありがたい。
 またひとり、挨拶できるお方ができたことを幸せに思う。

 30分くらい話した後、自転車で家に戻る。
 途中、近所の80歳のおばあちゃんに会い、また立ち話。
 このおばあちゃんは、今、ご主人の介護でたいへんな思いをされている。
 品があって、もともときれいな人なのに、会うといつも「こんな格好で恥ずかしい」と言う。化粧もせず、介護に疲れている自分を恥ずかしく思うその女心は理解できるから、おばあちゃんがそう言うたびに、「何言ってるんですか。十分きれいですよ!」と言う。本当にそう思っている。
 「ゴミ出しもままならない。来年の組長はどうしよう」と言うので、「ゴミはうちに置いてくれれば出します」と伝え、「組長は、こんなにたいへんなのに、やらなくていいですよ。誰も悪いこと言いませんよ!」と励ます。
 育児もたいへんだけど、介護は本当にたいへんだと思う。
 私の実家には、物心ついた時から寝たきりの呆けばあさんがいたし、おばあちゃんは難病になったので、老人を家でみるたいへんさは、実感として多少は分かる。

 苦しんでいる人にまで、「組長」を強要するような地域であってはならないし、そんなところではないと思っている。

 ご老人も子供たちも、ダラダラ大らかに許し合いながら過ごせる地域であってほしいなあ。
 思い出すのは、田舎の風景。
 私の実家は、昔は鍵なんてかけたことがなかった。
 けど、泥棒が入ってしまったので、今では慣れない鍵をかけている。 

 冒頭の、氏子総代さんの家は、玄関の戸が開けっ放しだった。
 久しぶりに、鍵のかかっていない家を見た。


               
 

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