表現・創作

2011.06.08

 記録として 「東京トンガリキッズ2011」から

 昨日facebookに書き込んだことに対し、ある評論家さんからコメントいただき、それにお返しした自分のコメントをここに転載。

 人との対話の中で自分の思考が整理されていくことはよくあるので、記録として(相手の素敵なコメントは申し訳ないので割愛します)。

 <夕刊で見て、衝動的に中森明夫の『東京トンガリキッズ2011』を購入した(「早稲田文学」のチャリティーPDF)。前身は80年代後半に発表していた短編で、読み返すと驚くほど原発の問題に触れているそう。RCサクセションの『カバーズ』やら世界でもチェルノブイリ後の反原発ブームの頃。今回の震災を経て、どう続編にまとめたのか(まだ振り込んでないので届いてない)。

 同時多発テロの後も、もっと言えば、インターネットが登場した時も、小説の中にどんな風に「大きなできごと」を織り込むか、みんな葛藤していた。今回私にとっては、震災と向き合った初めての文学。

 80年代から90年代にかけて、世の中の浮かれた感じとは裏腹に岡崎京子はずっと「終末期」を連想させるようなマンガを描いていた。東京ガールがお洒落にポップに遊んでいても、常にどこかに毒があった。
 サブカルチャーと呼ばれる人たちの嗅覚を、もう一度読み返したい気分。>

                        ☆

 <うーん、さすが!ありがとうございます。パッツン前髪の生き字引様(←褒め言葉です)から、やはりもっと学ばせてもらわなければ・・・(笑) 私は73年生まれなので、80年代はちょうど、小学校入学~高校生という時間でした。なので、お書きいただいた錚々たる名前も、文字では知ってるけど・・という感じでした。

 近田春夫で思ったんですが、岡崎京子の『pink』に出てくるハルヲくんってのは、ずいぶん古風な名前だと思ったけど、近田春夫氏も影響してたのかな?って思っちゃいました。
 91年から大学に入り東京で過ごしたので、その辺りから慌ててビシバシ感じ始めたのですが、特に岡崎京子は大きかったです。ちょうど東北沢に住んでいたので彼女のおひざ元の下北沢の空気感とも混じり・・・。『リバーズ・エッジ』はCutie連載中に読んだのが最初でしたが、コンビニで立ち読みしてたら死体が出てきて、少女マンガ(というカテゴリーではないけど)に死体!というのにかなり衝撃を受けました。

 それからさかのぼって古本屋で買ったりしてあれこれ読んでいったけど、80年代の『ハッピィ・ハウス』だって、今読んでも新しい。で、○○さんのコメント読んで思ったんですが、サブカルチャーって人たちは一見新しいことをしている人たちに思えるけど、世の中に登場する「新しいもの」への違和感が作品を産む原動力になってるのかな?とふと思いました。そう考えると生きものらしい人たちなんですよね(○○さんや私も含め:笑)。あー、終わらない。作戦会議が必要だ(笑)>

                         ☆

  <私、今回の震災、そしてこれからも続く原発の影響というのは想像以上に大きくて、○○さんの言うとおり、文学や音楽にフィードバックされるのは時間経ってから・・・と同時に、文学や音楽をやめて、違う方向へ動く人もかなり出るんじゃないかな?って思いました。みんな一気に、「これからの人生」になっちゃったわけだから。むしろ、直後から何かスラスラと発してる人の方がうさんくさいですよね。

 私などもうしばらく小説書けないなあと思っています。「それでも(それを超えてでも)書きたいもの」っていうのを持つ...には、よほどの強さか、傲慢さを持ってないとできないように思えて。書くものの種類にもよりますけどね。無責任に逃避みたいなことができないってのが、私なりの感性なんだろうなあと思います。

 そんな意味では、この間のETV特集の細野さんの、一ヶ月音楽に触れられなかった、でも、その後で発する音が「やさしい」というのはすごいことだと思うし、声高に何かを訴えるよりも、痛みを深く感じ考えている上でみんなを包み込むような音作り(発表)ができるってのは、細野さんの素晴らしさであるし、人生のタイミングもあるんだろうなあと思いました。

 (後略)

 *その後500円振り込んで『東京トンガリキッズ2011』のPDFを手に入れつつ、今日は小学校の給食懇談会に出かけ、まだ読めてないです。

                

  

         

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2011.06.02

 弁解つぶやき

            

 本当におもしろいことってのは、公に書けない話ばかりなわけで、そんな話を妹に電話でしつつ、最近のブログの原発話について気をつけろと助言された(笑)
 つまり本当におもしろいことじゃないところで知らない人に判断されてしまうであろう「私」。うーむ。

 自分でも模索しながらだけど、表現の覚悟って難しい。

            

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2010.12.30

 2010ふりかえり

 掃除しつつ、ふりかえりたくなってしまった(若干逃避・・・)。

 まず映画。

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 『キャタピラー』

 なんと言っても数を観てないので、この映画は決して作品としてナンバーワンだと思ってないけど、主演のおふたりの役者魂に感服。

 

 

 DVD。

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 これもごく限られた数なので、比較ができないけど、『空気人形』主演のペ・ドゥナちゃんに似てると言われ(すみません!)調子に乗って観た『ほえる犬は噛まない』。

 なんとも言えない魅力に満ちた作品。『空気人形』のまさにお人形みたいだったペ・ドゥナちゃんとはまた違う、くるくる変化する表情が素敵だった。

 時折見せる笑顔や演技などがたまらなく可愛くて、その場面を何度も繰り返して観た。さすがポン・ジュノと言うべきか。

 次点はトラン・アン・ユン、『夏至』。どこを切り取っても美しい映像。特に緑と水が艶めかしい。

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 小説。

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『ふがいない僕は空を見た』

つい最近読んだばかりだけど、本当に良かった。

生と性が骨太に描かれた、体温を感じる小説だった。

『本の雑誌』年間ナンバーワンにも選ばれたそう。

作者は40代にして、この小説がデビュー作。

年を重ね、現実を見てきた女性の活躍がうれしい!!!

<映画も本も、詳細は、それぞれ過去に書いてあるので、興味のある方はさかのぼって、カテゴリー「映画」や「小説」をご覧ください>

  

 CD。

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 サカナクションの『アルクアラウンド』。

 これは何度聴いたことか。

 YouTubeのPVも素敵だった。     http://www.youtube.com/watch?v=vS6wzjpCvec

 (このPV、受賞したんですね!・・・『ふがいない僕は空を見た』もそうだけど、絶対いい!と思ってここに書いたものがのちに評価されるとうれしくなる)

     

 スポーツというか・・・

 バンクーバー五輪での、フィギュアスケート、女子ショートプログラムのキム・ヨナ選手の『007』の完成度は圧倒的だった(録画した映像を保存している)。

 五輪の映像を探したけど、長いものしかなかったので、ダイレクトに『007』が出ているものを・・・http://www.youtube.com/watch?v=gUkA-_Y4ubo

 優雅で妖艶。

 とにかく私は気の強そうな女が好きだし、「自信」というのは、女をどんどん美しくさせると思っている。例えばバンクーバーの時の安藤美姫と、1年経っていない全日本選手権を制した安藤美姫の表情の違いにも感動した。

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 去年は病気して、半年ほど閉じて暮らさざるを得なかったけど、今年はその分余計に開いてしまった。閉じる大切さを痛感し実践しつつ、人生折り返しと思ったら開くべきところはますます開いた。ぐんぐん吸収。

 体調は、昨年以来、なかなかスッキリしないんだけど、同様の病気でステロイドを一生飲む人もいる中、上がりが早かった分、今年や来年くらいは引きずっても仕方ないと思っている。楽しみというよりは真面目に生き延びるためにランニングとヨガを始めたのも大きい。

 今年最も驚いたことは、くどいけど、昨年の主治医の先生が、家から150メートルの場所に開院予定ということ(着々と建築が進んでいる)。

 市民病院において、私が行っていた科は、その先生たったお1人で、それも週に三回しか診察がなかった。そういう貴重・稀少な存在がご近所に来てくださるのは本当に心強い。偶然はいつも多いけど、けっこうな驚きと同時に「やっぱり」という安堵。

 まだまだキリはないけど、以上、思いついた今年のふりかえりでした。

 今夜は毎年恒例、夫の友達が我が家に集まっての忘年会!息子たちも参加の男飲み!!!

               

 

       

      

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2010.10.29

 明日は明日のカップ麺

 10月いっぱいをかけて、ちょこちょこと編集者さんと直してきた原稿を、

 たった今、送信した。

 想像以上にしっかりと関わってもらえて、ゲラの郵送3回、昨日も朝からFAXで・・・。

 我が家はFAXがないので、友達の家で受けとってもらい、雨の中、それをいただく。

 その後は、作業を一時中断して、次男の小学校入学前健康診断。

 実りあるお話を伺った。

 このところ、早く寝ていたけど、なんとしても締め切り前の昨日のうちに仕上げたくて、子供たちが寝てから最終作業。

 ここまでくると、どこをどういじっても採否に関係なくなってくるのを知っているので、いい加減、この作業から解放されたい!!という気持ちになる。

 で、晴れて送信しようと思い、さらにこのブログに自分なりの第一声を、『明日は明日の風が吹く!』として書こうと妄想をふくらませたが、、、

 応募要項の、テキスト形式がわからない!!!

 で、もともと、それはそれはこの秋の様々な予定が入る前から決まっていた、明日会う予定の関東某県の先輩(←パソコン詳しい)に泣きついた。

 恥を忍んで原稿を送り、見てもらう。

 「これで大丈夫だよ」の返事。

 一安心して、送信に相成りました。。。

 何やってんだろ?と深く思うし、

 小学校で聞いたお話と現実とのギャップに悩む(悩みはしないけどおののく)が、育児を精一杯する自分も自分だし、書くことをやめられない自分も自分。

 行事月間も終わりに近づき、

 7年越しの原稿(単に時の経過とともに表に出そうと思った)も片付き、

 頭がすこんと楽になっていく気がする。

 お世話になったみなさま、一人残らず、ありがとうございました。

 「明日は明日の風が吹く」は、大学時代、クラス名簿に書かなくちゃならなかった座右の銘が何も思い浮かばず、「昔、キョンキョンが言ってたなあ」と思って書いたら、すーぐに男子に「キョンキョンだね」と言われて赤面したものである(『明星』世代!)。

 昨日読んだ、008くんからのコメントの返事、

<ハードスケジュールに追われず、カップ麺は3分待ってから、お身体ご自愛くださいませ>

 この言葉が心にしみる。

 「カップ麺は3分待ってから」

 これ、深いと思う。

 固い麺はまずいもんね。固めが好みでも、バリバリじゃいけないよね。

 3分ちゃんとふくらんでから、なにごとも、機が熟してから、実が熟してから、次へ進みましょう。

 刹那的に生きてきた私ですが、誤算だったのは、人生は意外と長いということです。

 若き日の私に言いたい!!

 息切れすることなく、明日がちゃんと続くように、ほどほどにしましょうね。

 「カップ麺は3分待ってから」

 しばらくの間、座右の銘とさせていただこう!

              

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2010.10.22

 短編

 尻に火がついてます。

 締め切り間近です。

 オンエア(納品)前のAD時代や、展覧会直前の美術アシ時代を思い出す(実際、「尻に火」はディレクターがよく言っていた言葉)。

 結局のところ、こういう場に身を置くのが好きなんだろうな。

 短編は、詩や彫刻に似ている。

 文字量の多い私が、削って削って削っている。

 どうなるものかもわからない原稿だけど、

 本気で関わってくれるプロがいてくれることがとても心強い。

 孤独だけど孤独じゃない。

 孤独じゃないけど、孤独。

 家族どっぷりの行事をこなしつつ、

 ひとりの時間は絶対必要。

 悶々としてきたら、

 走る!!

 緑はいつも、

 みんなの味方。

 

      

               

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2010.10.02

 ある短編のこと

 作家とも名乗れない私が、ここへ創作の裏側を書くことはかっこ悪いことだとわかってる。

 でも、ちょっとうれしいことがあり、どう考えても涙が出るくらいだったのと、昨年の思いがけない病気もあって、なかなか本が出せない現状を残念に思っているので、自分自身と、次の作品を楽しみにしてくださっている一部の方のために記させてもらう。

 いま、とある出版社(このブログの熱心な読者さんはご存じだけど)で、書き下ろし小説を進めていて、第二稿までできた。400枚くらい。

 それを担当編集者さん(Sさん)に読んでもらう前に、ふと、7年ほど前に書いた短編を、ある文学賞に応募したいと思い立ち、Sさんに知らせておこうと原稿を送った。

 そうしたら、昨日Sさんから興奮気味に電話があり、「すごくいいから、赤鉛筆入れました」とのこと。「絶対賞とれるから、まずはこちらを一緒に直しましょう!」と・・・。

 ぜんぜん違う出版社の賞なのに、Sさんが私自身や私の作品に真剣に向き合ってくれる様子に驚き、感激した。

 会社の垣根を越えて、、ということって、本当にあるんだなあと率直に伝えると、

 <当然ですよ。自分の担当作家がどの出版社であってもブレイクしていただくことが何よりもうれしいのです。以前にも何人もの作家の他社の原稿を読んで、私なりのアドバイスをしてきました。>

 とのこと。

 本当のプロの編集者だなあと思った。

 Sさんは、今まで超有名作家の作品をいっぱい担当してきている。大きな賞もいくつも経験してきている人。

 ありがたいなあ、としみじみ思う。

 そうなると、俄然張り切る私は、赤の入った原稿が届く前に、すでに、その文学賞をとってもとらなくても、その系統で描いてみたい短編用のプロットをいくつか書き出しておいた。

 湧いてくる湧いてくる。

 ああ、私は、常に出し切っているようでいて、まだまだ書きたいことがあるんだ、と一安心(だてにおかしな人生送ってきてないぜ:笑)。

 子育てでは、今しかできないことがある。

 育児にも、仕事にも、今を逃すべきじゃないことがある。 

 前々から思っているけれど、重要なのは、社会や自分の仕事(道)との線を細くてもいいから切らさずに保ち育て続け、子供が大きくなり、いざ身軽に動けるようになった時に、どーんと出せるようにしておくことだと思う。

 何度も書くように、40以降に開花した女性作家は多数いる。

 慌てて体を壊さないように、今は辛抱の時。

 楽しく慎む時。

 私が抱えている病気はどれも、再発の不安が付きまとい、それはとても不自由だけれど、その足枷をありがたいと思って過ごしていきたい。

 もっともっと健康になりたい。

 どんな時も、見守ってくれる人がいるありがたさ。

 私が最も大切にしたいもの、大切にすべきものは、昔も今も一貫して「生活」だと思っている。

 仕事でブレイクしても、生活をないがしろにするような人生には憧れがない。

 自分の身の丈で、一歩一歩進んでいきたい。

 どんな仕事も、大きな目で見れば、大したことはない。

 夢はでっかいけれど、ちっぽけでもある。

 子供の笑顔にはかなわない。

 信念はずっと変わらないけれど、昨年のブレーキは、いい薬になった。

 不器用な私だけど、焦らずにがんばります。

 焦らずにつくり上げたものが、時を超えると信じて・・・。

              

               

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2010.07.20

 おノボリさん的

 19日(さっちゃん、お誕生日おめでとう!!)、東京へ行ってきました。

 前日、幼稚園の仮装カーニバル、本日長男夏休み突入、次男終業式。

 ふうっ、母ちゃんはハードだぜ。

 首が腫れてる時から、東京はなんとしてでも行こうと思っていた。

 上京の主な目的は小説の打ち合わせだったけど、夫に子守りを頼むので、いつも休日をお願いしている。

 今回は新宿にて。10年ぶり?くらいの新宿。

 おノボリさん的に写真撮ってみました。

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   アルタ(笑)。

     

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   待ち合わせた紀伊国屋書店。

   

   

 病気をしたために編集者さん(Sさん)とは1年ぶりの再会。

 現在朝日新聞出版にいるSさんは、『赤土に咲くダリア』の時からのおつき合い。

 なので、書いてた小説と同じ病気になってしまった奇妙な体験も知ってるし、私が書くことをやめる!と宣言?したことも知っている。私がバカみたいに(とはいえ必死に)アップダウンしていた時も、人間的なつながりを続けてくれて励ましてくれていた。

 打ち合わせは、とっても前向きなものだった。

 このご時勢、必ずしも出版に至るかどうかはわからないけど、お互いの思う方向は同じなので、第二稿をがんばろうと思う。私も今の内容ではまだまだ不満だ。

 病気する前は、たくさん書きたい、書けなければ作家と呼べないんじゃないか、と思っていたけれど、今は、できるだけよいものを書きたい。消費されていく本じゃなくて、長く残っていくような・・・。

 昼間からアルコールを交えてあれやこれや話した後(タブーなくなんでも話せる存在は重要)、新宿の街を歩きつつ、そういえばSさんとのご縁は、梁石日さんからも始まっていたんだよなあと思い出す。このブログや前ブログの長い読者さんは知ってることだけど、AD時代、NHKBSの番組で、梁石日さんと一緒にお仕事をした。Sさんは、幻冬舎時代、梁さんの『血と骨』等々の担当だった。

 Sさんとの歴史が、それなりに積み重なっている今をありがたく思う。

  

 新宿の後、愛しい人にもう一人会いに行き、大げさだけど、生きてる生きてる!!って思った。

 病気から生還して、再び東京へ行けたことを幸せに思う。

 私が最も大切なのは間違いなく子供で、自分より子供が発展しないと意味がない(深い意味で)と思っている。子供の運を食いつくすような親にはなりたくない。

 そんなわけで、何ごともほどほどにやっていこうと思う。

 そして今日は、結婚記念日なのだ(当時は海の日だった)。

 幼い頃テレビで見たCMの、「Sweet 10 Diamond」。

 結婚10年なんて、おじさんおばさんのことだと思っていた。

 あっという間の10年。

 私たち夫婦に甘さはないけど、この10年、お互いよくがんばったと思う。

 前人未到距離というか(当社比)、よく持ちこたえてるというか、夫婦とも、とにかく子供第一には変わりないので、慎ましくこれからもがんばろうと思う。

                

                  

 

 

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2010.03.19

 発露 (おまけ)

 今、次男がすごい勢いで文字を書き始めている。

 急に色々おもしろくなったようで、なんでもかんでも書きたがる。

 今日、幼稚園へ持っていくお友達へのお手紙を発見し、その思いの発露に、なんだか泣けそうになってしまった。

Photo

 ○○くんえ いつもあそんでくれてありがとう

 これからもあそんでね またかきごおりぱーてぃであおうね

 またきてね まてるよ こんどねんちょうさんだね 

 ねんちょうさんになても ともだちだから あそぼうね  ☆☆より

*****

 長男の時は、文字なんて年長でようやくだったけど、次男はさすがにお兄ちゃんを見ている分、いろいろ早くやりたがる。

 私は都合のいい時だけシュタイナー教育の「知的に早く目覚めさせてはいけない」という言葉を指針に、先回りして何か教えようとはしていないので、絵や文字も、彼らの思うままにまかせている。もちろん聞かれたことは教えつつ・・・

 文字をおぼえるのが遅いという悩みを、他のお母さんから聞くけど、とにかく男の子はスロースターターで、その子が興味を持ち出したら、わあっと広がっていくので、その時機を待つのがいいと思う。

 コミュニケーション能力というのは明らかに女の子の方が長けていて、女の子様の中には年少時からふつーに手紙のやりとりしてる子もいてびびるけど。

 次男の無駄にとも思えるくらいの今の書きっぷりを見ていると、ラスコーや飛鳥の壁画を思い出す。

 人はやはり、何かを伝えたい生きものなんだな。

 子供たちの思いや感情の発露を、見守っていきたい。

 かく言う私も昔っから手紙魔で、最近も親愛なる人に東京事変のDVD&週間ポストの記事を送り、盟友にフリーダ・カーロとニキ・ド・サンファルの作品集のカラーコピーと週刊現代の記事(おっさん雑誌大好き!)を送った。

 伝えたいし、共有したい。

 このブログもそう。

 

(おまけ)マイミクさん(同じ大学同じ学部で友達の友達・・・『ガイアの夜明け』に出た)のブログ

 http://ameblo.jp/ikeikesyatyou/entry-10484781451.html#main

 いろんな職業と、いろんな発見があるね!

         

          

         

 

                 

  

                            

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2010.03.09

 パソコンの練習と思い出

         
 新しいパソコンに慣れようと打っています。
 午前中小説、今ブログ。
 エクササイズ。

 いやー、キーボード、慣れない慣れない。
 おまけに、カタログを取り寄せた昨年の10月から、同じモデルの中でもヴァージョンアップがあり、予定していなかった「テンキー」とやらが付いている(デスクトップ型にはふつうに付いている計算機みたいな数列)。
 いらんいらん。
 まじでブルーになるくらいいらないんだけど(ノートだと狭い)、調べてみると新しいVAIOにも付いている。
 ってことは、だんだんノートでもテンキー付きってのが主流になってくのかな?

 先月機種変更した携帯もそうだけど、いらないものを外すのが面倒だった。
 5年近くぶりのパソコンは確かに進化している。
 なめらかでクリア。
 

 99年。初めて買ったパソコンは、シャープのメビウスだった(当時話題になったiMacか迷った末)。
 前も少し書いたけど、初めての小説は手書きで始め、のちに当時つき合っていた人のマックで打ち直し、たまたまタイミングの合った「群像新人文学賞」に送って、そのままヨーロッパへ3ヶ月の旅に出た。
 帰国後3日目に編集部から電話があり、「最終選考のために(書式など審査員に同じ条件で読ませるため)、データをメールで送って欲しい」と言われ、手元にパソコンなどなく、フロッピーしかなかった私は焦った(元彼とは別れていたし・・・)。
 慌ててパソコンに詳しい理系の大学生の友達にお願いして、原稿をマック仕様からウインドウズに変換してもらい、その子のアパートのパソコンから編集部に送信した(恩人のTくん、これ見てたら連絡ください)。
 そして、審査結果を待つ1ヶ月の間に、これはこれは、と思って、パソコンを買いに走ったのだった(結果、「該当作なし」)。
 
 当時のメビウスは、12インチで22万円だったと思う。AD時代の貯金で購入した。
 その頃私は、実家に戻り、歯医者でバイトをしながら小説を書くようになったんだけど、当時買った中古のキャロル(走ればいいという考え)が13万円で、パソコンより安い車に乗っていることを不思議に思った。
 
 結婚後もメビウスを使っていたけど、壊れて、一冊目でもらった賞金で2台目のパソコンを買った。
 安くて壊れにくいものをと思い、デルにトライ。13万円台だったと思う。
 そのパソコンでブログを始め、二冊目の小説に発展した。

 そして今回は11万円台。二冊目のなけなしの印税で子供と旅に出つつ、そのうち必要になるであろうパソコン代は死守してきた。
 いろいろいろいろ進化して、いちばんすごいんだろうけど、いちばん安い。

 でも、テンキーが・・・(笑)。

 打ちやすいとついつい長時間パソコンに向かってしまうので、打ちにくいくらいがいいのか、関係ないくらい慣れていくものなのか。

  

・・・・と、ここまで書いたところで急展開。

 こんだけ書ければ十分じゃん!と、かつて顎関節症を疑い口腔外科へ行きつつ、待ってる間に隣のおばさんと散々しゃべって先生の前に座ったら、「あれだけしゃべってたら大丈夫!」と笑われたことを思い出しつつも、やはりキーボード&タイピング重要なので、今手元のパソコンは返品することにした。

           

            

 
 

          

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2010.01.06

 本能と孤高

 
 お正月の、実家でのネタもあるにはあるのだけど(おせちや子供の写真だったり)、どうしてもホノボノ路線じゃおもしろくなくて、ここに書こうというエネルギーにつながらない(『すてきな奥さん』とか遠いなあ:笑)。

  
 中日新聞の文化面、新しいコーナーに、本谷有希子さんが出ていた。
 「もとやゆきこ」・・・有名な劇作家さんであり、芥川賞や三島賞にもノミネートされる小説家でもあるけど、私が今いる生活のなかで、彼女の名前を知る人はごくわずかだと思う。
 彼女の作品も、タイトルはいっぱい知っていて、小説などは実際手にも取っているけど、結局最後まで読めない。 
 これは単純に人生のタイミングの問題。
 20代だったら読んだと思う。
 「自意識」をテーマにした作品が多いけど(記事では「激烈な自意識」と表していた)、今の私は自意識に苦しみながら、本谷さんが取り組むほどの自意識にとらわれるゆとりがない。前回少し書いた、太宰治にも通じると思うけど・・・。

 でも、根底にある気持ちは同じだと思った。
 彼女の言葉・・・

<自意識が強い人間は群れられない。群れたがる人は、本能を隠している。本能というのは、モラルがないということ。つまり不道徳。不道徳って人間の本質だと思う。考えるだけで脳みそがしびれたり、ぞくぞくしたり。・・・・>

 「本能というのは、モラルがないということ」

 という部分を読んで泣けそうになった。
 そうなんだよな。私も、そこが描きたいし、本当はそういう人生を実践したい。
 そんな私が子や家庭を持って、否応なしに「道徳」と向き合わざるを得ず、創作で暴れたいと思っても、どうしても引っ張られてしまう。そこが難しいところなんだな。
 
 いんやー、両立って、本当に難しい。
 まったく割り切って「つくりごと」ができる性質なら苦しまないんだろうなあ。
 バカ正直って、やっぱりバカ?(笑)

 とはいえ・・・
 個としての本能がモラルがないことだとして、
 動物としての本能は、子孫をのこしたいということだろう。

 難しくても、やっぱり私は、長い目で見て両立を達成したい。

 本能ってものさえ意識できない腑抜けな世において、バリバリ本能を意識して生きていきたい、というか、そうとしか生きられない。


 最初の話に戻るけど、『ダリア』の帯を書いてくださった重松清さんについて、幼稚園ママのたいていの人は重松清を知らなかった。 
 本谷有希子はますます、誰それ?だと思う。
 私はつまり、そんな位置にいる。
 どこにも俗せない。

 ある一部の人にとってはスゲエ!でも、そこを離れたら、「誰それ?」なんだよね。
 それって、あらゆることに言えるよね。
 日本は狭い。
 世界も狭い。
 宇宙なんて、行く気もない(また余談がふくらむけど、宇宙開発に向かう前に地球内でやるべきことは多々あるし、新しいロケット打ち上げる前に、膨大な宇宙ゴミをなんとかしろよ!)。
 
 となると、何が重要って、自分自身が納得して、満足して、生きていくことなんだよね。
 家庭においても、自分の道においても。

 と、自意識とたたかっていた20代前半からすれば、「思えば遠くへ来たもんだ」の30代後半においても、似たようなことを考えている。
 自分の体から逃れられないように、自分の頭や心からもなかなか逃れられないね。

 それが個性ということかしら?
 本谷さんのように、きっぱりと、孤高を愛していきたいものだ。


 (この回に関連する夫婦の対話、次回に書きます)


       


     


 

          


            

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