私にとって、不思議なご縁のおうち(S家)がある。
その家には、魔法使いみたいなおばさん、いや、本物の魔法使い、もしくはシャーマンとも言えるお方が住んでいる。
もともとのご縁は、妹とその家の次女ちゃん(Rちゃん)が高校の同級生だったことから始まった。
その後、その家の三姉妹と私・妹・弟がそれぞれ同じ年ということもあり、東京でみんなで集まったことから親しくなった。
S家のご縁で私は夫と知り合った。
そして今、その家(由緒ある小児科医院)は、子供たちが通ういつもの病院で、兄弟とも先生が大好きだ。
今日、出産のために東京から戻ってきていたRちゃんに会いにおうちに遊びに行き、Rちゃんが気になる店でカレーを食べた。その店は、高校時代、私も気になっていて、チーズケーキを食べた店だった。
食後、書店に立ち寄り、自分の本を確認した後、Rちゃんが見つけた絶版本の特設コーナーで、島尾ミホの『海辺の生と死』を発見した。すごく好きで、ずっと欲しかった本。絶版なので、仕方なく、図書館の書庫から引っ張り出して、いちばん好きな『海辺の生と死』部分をコピーし、大切に読み返していたくらいだった。
ひょんなタイミングに、まさに「出会い」だと思った(340円と思ってレジに行ったら1280円でちょっとびっくりしたけど幸せ。今「復刊ドットコム」見てもリクエスト多し)
Rちゃんと出かけなかったら出会えなかった本。あー、やっぱりS家とは不思議なご縁で結ばれてるなあ、、としみじみ思いながらおうちに帰り、今度は・・・。
ゴッドマザーとも呼べるRちゃんのお母さんは、いっぱいいっぱい能力のあるひとだけど、近年、習得どころか開発しているリンパマッサージをやってもらった。
お母さんの眼力で、私に必要なのは、頭のマッサージ!!
まずは、「さすが、その通り」と思った。肩も凝っているし、腰痛もあるけど、私は、私の頭や感情が暴走し過ぎて眠れない時があり、小説完成後はおさまっていたけど、それでもごく最近、色んな雑念があふれて、再び眠れない日があった。自分で自分を持て余し、いったいどうしたらこのモヤモヤが晴れるのか試行錯誤していたところ。
内緒の方法で頭をほぐしてもらい、起き上がってみたら・・・
ぷわーーーーっと頭が軽くなっていた。
まるで天の神様が糸で頭を引っ張り上げてくれるような感覚。
あまりの爽快感と、解き放たれた思いで、涙があふれてきた。
ボロボロ泣ける。
その時あらためて気づいた。
私は、泣ける場所を求めていたということに・・・。
☆
小説を書き、出すことが、これほど孤独だとは思わなかった。
前回出版した時は、まだ子供が一人で、背負うべきものが多くはなかった。
自分の許容の範囲だった。
今回は、子供が二人。それも、兄弟が小さい時の最もたいへんな時期を抜けたと思ったら、今度は、成長とともに二人のエネルギーが激しさを増し、それを受けとめるのに必死になっている。
夫は元々本を読まないし、私の創作活動を応援してくれているわけではないので(放っておいてくれるだけで十分な応援だと思い感謝している)、小説にまつわる苦しみを夫に吐き出すことはできない。
なんというか、小説については、よりかかれる場所がごくごく限られている。
それに、ふだん、子供を精一杯包んでいるので、私も誰かに包まれたいんだと思う。
その辺りの慰め合いや、支え合いが、家庭のなかでうまくできればいいんだろうけれど、夫も、私も、仕事と育児とでいっぱいいっぱい。
これって、経験してみないと分からないことだと思うけど、本当に、エネルギーあふれる男兄弟を受けとめながら生活していくことって、楽しいけれど、かなりしんどい。
出しどころのないモヤモヤをなんとかしたくて、ここ数日解決策を考え、ひとつの案は計画中。
私には今、私を包んでくれる存在が必要だ。
私より、はるかに大きな器を感じさせてくれる存在。
例えば東京なら、そんな存在がごろごろいる。
しかし、残念ながら地元にはたくさんいるわけじゃない。
ウヌボレじゃなく、私を頼ってきてくれる人はいっぱいいるけど、私だって時には頼りたいし、包まれたい。
地元でのやり過ごし方をどうしたものかと困っていたところで、施してもらったマッサージ。
今思い出しても涙が出てくる。
昔から知っているおばさんが、本物の魔法使いにしか見えなかった。
泣きながら、自分の思いをぶちまける。
おばさんは、星がキラキラしているようなシルバーの瞳で、うんうんとうなずいてくれた。
泣かせてもらえるってありがたい。
じんわりと、温かい。
その場に集っていた人、Rちゃんも、Oさんも、Kさんも、みんな本当にいい人たち。
心地よい気が流れているのを感じる。
私には今、ここが必要だと思った。
・・・・・というわけで、出産間近なRちゃんちに、また来週もおじゃますることにします。
忙しいけれど、自分を立て直すことがまずは重要だと思う。
S家の女系パワーに触れると、スペインのアルモドバル監督の映画を思い出す。
「女ってすごいのよ!」って感じる。
~地球は女がまるくする~
これ、小説を書く前に企画していた地元でのラジオ番組のタイトルにしようと思った言葉。
私は、本当にそう思う。
フェミニズムとかジェンダーとかそういうこと抜きにして、
女って、すごいと思う。
女の力で、家庭も地球もまるくできると信じてます。
Rちゃん(&Sちゃん)、H子さん、毎度ありがとうございます☆
そういえば、今宵はふたご座流星群。さっき、ベランダに出て夜空を見上げてみたけど、寒くて断念。
みなさまの願いごとが叶いますように☆☆☆