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2010.03.24

 給食当番~『夕焼け』


 前回のブログについて、某県に住む友達からメールがあり、なななんと、矢崎監督はご町内で、子供たちも同じ小学校なんだそう!しかも、もろもろのつながり同士で、監督と一緒に飲みましょうって話がまとまったばかりだって。
 
 いやはや、毎度のことながら、偶然がやって来ると驚きと同時に納得し、その相手とのご縁に確信と安心を深める。

 ちなみにその友達(Mちゃん)も一時期ロンドンに住んでいたので、セントマーチンズ(向こうの方はセイントと発音する)のこと知ってるだろうなあと思いながら書いていた。

 元々はダンナさんの方が高校時代の同級生だったんだけど、いまや奥さんのMちゃんと大の仲良し。
 縦横無尽に辛口&甘口トークしています。
 ダンナさんは、写真家やってる元ジュノンボーイの桑嶋くんです。


・・・で、本題について。
 長男、次男とも、終了式を迎え、春休みに突入。
 幼稚園ではお別れのお友達や先生もいて、ああ、この笑顔も今日が見納めか~と涙しました。

 小学校において長男は、最後給食当番だったんだけど、クラスで回る割ぽう着のゴムが伸び伸びになっていたので、繕ってお返ししました。

 私は裁縫が苦手なのに、この割ぽう着、以前にもポケットの綻びを直したことがあり、今回もちくちくやりながら、私も直すけどさっ、ほかのお母さんも、もう少し直してよ~~と思っていました。

 外のトイレにおいて、トイレットペーパーが終わっていて、予備があれば、必ず換えます。
 そんなの当然じゃん!と思うけど、世の中には当然じゃない人も多くいるわけで、その行為が重なると、「おいおい、私は店の人じゃないんだぞ」と思うこともある。

 こういった場面に出くわすと、思い出す詩・・・
 ちょうど、校区の中学校の校長先生が、広報に載せていたのでご紹介。


******

 『夕焼け』 吉野 弘

   
 いつものことだが
 電車は満員だった。
 そして
 いつものことだが
 若者と娘が腰をおろし
 としよりが立っていた。
 うつむいていた娘が立って
 としよりに席をゆずった。
 そそくさととしよりが坐った。
 礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
 娘は坐った。
 別のとしよりが娘の前に
 横あいから押されてきた。
 娘はうつむいた。
 しかし
 又立って
 席を
 そのとしよりにゆずった。
 としよりは次の駅で礼を言って降りた。
 娘は坐った。
 二度あることは と言う通り
 別のとしよりが娘の前に
 押し出された。
 可哀想に
 娘はうつむいて
 そして今度は席を立たなかった。
 次の駅も
 次の駅も
 下唇をキュッと噛んで
 身体をこわばらせて――。
 僕は電車を降りた。
 固くなってうつむいて
 娘はどこまで行ったろう。
 やさしい心の持主は
 いつでもどこでも
 われにもあらず受難者となる。
 何故って
 やさしい心の持主は
 他人のつらさを自分のつらさのように
 感じるから。
 やさしい心に責められながら
 娘はどこまでゆけるだろう。
 下唇を噛んで
 つらい気持ちで
 美しい夕焼けも見ないで。

  
******

 
 私は善人ではないけれど(どちらかと言えばそうありたいと願っているけど)、この詩の「娘」に共感する。
 見て見ぬふりができない。
 だけど、病気をして、まずは自分と自分の子供・家族を守る大切さを痛感した。
 まあ、たかだか給食当番の割ぽう着のことから話がふくらんだけど、さまざまな場面で、同じような思いを抱えている人は多いんじゃないかな。


 結局書かなかったけど、小学校の持久走大会の朝、息子が手袋を二つ用意して出かけた。
 今年はケガ防止のため、全校児童、手袋を着用することになっていたんだけど、「絶対○○が忘れるから」と言って、ふだんどちらかと言えば嫌なことをされている友達の名前を挙げていた。
 そんな風に、長男は「忘れる子がいるかもしれないから」と言って、何かを多めに持っていくことがよくあった。
 きっと、忘れた子に喜ばれた体験がうれしくて、そうなったんだろうけど、今日もらってきた通知表の先生の言葉の中にも、「僕のを貸してあげるよ」といった場面について書いてあり、先生がちゃんと見ていてくれたことをありがたく思った。
 成績は良いとは言えなかったけど、その言葉が何よりうれしかった。
 次男も、下の学年の子で荷物の準備が遅くなってしまう子のお世話をいつもしていた、とそのクラスの担任の先生から教えてもらい、親ばかながら感動した。 

 いっぱいいっぱいの日々の中で、私が持つ「やさしさ」とやらを息子たちがちゃんと感じとって成長してくれるとしたら、捨てたもんじゃないなと思う。

 たかが割ぽう着で「おいおい」と思ってしまう器の小さな私だけど、アイロンをかけてたたむ時には「1年間、ありがとうございました。新しい2年生さん、がんばってね!」って心から思った。ゴムの長さ(背中の部分をつなぐもの)も、息子に脱ぎ着させ、体の大きな男の子も小さな女の子も、2年生になったばかりの子も終わりを迎える頃の子も、うまく対応できるように工夫した(そこらへんを適当にできない不器用さが結局自分で自分をたいへんにしてるんだけど・・・)。


 というわけで、2年生、そして、年中さん、おつかれさまでした。
 今年の出会いのすべてに感謝します。
 ありがとうございました。


                  


                      

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