287 びっくりはへび
家族で食事中、次男が泣き入り引きつけ(憤怒けいれん)という乳幼児期特有の引きつけを50回以上起こしていた時期の話になり(←珍しいことで、ホトホトまいっていた)、
「むーくんは、50回以上も引きつけしてびっくりだったよ」と伝えると、
「オレが?50回も?」
と、当の本人は、うれしそうに目を丸くした。
「でもね、むーくんの時は、まーくんで1回見たことがあったからまだ平気だったけど、まーくんが初めて引きつけた時は本当にびっくりした。イトーヨーカドーの遊び場で、大きい子に後ろから乗られて、びっくりしたまーくんが泣き過ぎて息止めて引きつけちゃってお母さん何が起こったのかわからなくて、裸足のまま、まーくん抱えてレジのおばさんのところに飛んで行って、『救急車呼んでください!』って言ったんだよ。本当にあの時はびっくりした。人生でいちばんびっくりした」
と話したら、「人生でいちばんびっくりした」という言葉に反応した長男が、
「じいじが首に蛇巻いた時より?」
と言うので、なんじゃその記憶?と思った。
私の頭に浮かんだのは、マレーシアだったかを旅行中、ニシキヘビを首に巻いた満面の笑みのじいじの写真(王冠もかぶっていた気がする・・・)。
しかし、長男の記憶は違っていた。
「じいじのおうちで、蛇が出た時、じいじが捕まえて首に巻いたじゃん」
あーあー、思い出した。
3年前の夏の日(長男4歳&次男2歳)、実家の庭の隅(家の前の道につながる緑が多いところ)に長~い青大将がいた。
私の父は、蛇がまったく平気で、近くにいた息子たちに見せようとひょいと蛇をつかんだ。蛇は大慌てで頭をレンガの陰に突っ込み、父は蛇のしっぽをつかんで、びよーんと引っ張った。蛇もがんばってレンガの陰にしがみつき(どういう状態だったかは???)、父と蛇の力比べ。それはそれは長い蛇がびよーんとまっすぐに伸びたのだった。
その後、捕まえた蛇を、父はやさしくなでなでし(本当にお友達のようだった)、パフォーマンスとして自分の首に巻いた。
蛇は袋状のものに入れると落ち着くらしく(父の弁)、作業ズボンの大きなポケットにそっと入れて、父はどこかに逃がしに行った。
あの夏の日の蛇のことを、息子が憶えていたなんて・・・いやしかし、あのキョーレツな光景は忘れることがないか(私にとっては、びよーんのほうがキョーレツだった)。一緒に見ていたはずの次男は忘れてしまったけど、たぶん、長男には残りつづけると思う。
<おじいちゃんが首に蛇を巻いた>
という記憶が残る子供は、今の日本にはそんなにいないだろうなあ(笑)。
****
10年前に失くしたと思っていた『パルプフィクション』と『トレインスポッティング』のCDが見つかり感激。それも、何度も確認したはずの、『トレインスポッティング』のケースの中に2枚とも入っていた。
何度も開けてガッカリした記憶があるケースの中から出てきたCDは、「現れた」とか「生まれた」という感じで、桃をパカッと割ったら桃太郎、竹をパカッと割ったらかぐや姫みたいな驚きだった。
そういう不思議なことって、たまにありますよね?(私がボケてるだけかなあ・・・)
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